医院名:ワールドシティ益子クリニック 
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ワールドシティタワーズキャピタルタワー3階
 電話番号:03-5783-0331

消化器内科 症状と疾患

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消化器内科 よくある症状

胃痛

胃痛の主な原因は、胃酸の過剰分泌や細菌やウイルスによって胃の粘膜が傷つく、胃の機能低下などが考えられます。
胃がキリキリと痛む、ズキズキと脈打つような痛みが続く、シクシクと鈍い痛みがある、キューっと締め付けられるような痛みなど、様々な胃痛の種類があります。胃の痛みが長期間治まらなかったり、胸やけを伴う胃痛、胃もたれを伴う胃痛、下痢や便秘を伴う胃痛、発熱を伴う胃痛、歩くと痛みが響く、痛む部分を押して戻したときに痛みが増すなどの症状は、すぐに消化器内科で診察を受けましょう。

胃痛を伴う消化器疾患
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃食道逆流症、逆流性食道炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍

など

胃痛は、症状だけでは原因や疾患を特定することは難しく、超音波エコー検査や血液検査、胃カメラ検査などで疾患の有無などを調べることが大切です。
特に、胃カメラ検査は食道・胃・十二指腸の粘膜の状態をしっかり観察して炎症や潰瘍の有無や気になる病変を採取して生検をすることで病気の確定診断が可能です。ピロリ菌の感染も調べることができます。

胸やけ

胸やけには個人差がありますが、以下のような症状がある時は早めに医療機関を受診しましょう。

  • げっぷを伴う胸やけが続く
  • 胸が全体的に強く痛む
  • 夜に目が覚めるほどの胸やけがある

胸やけの症状が続くときは、逆流性食道炎が原因で起こっている可能性が高いです。逆流性食道炎は、胃酸が逆流して食道や胃と食道のつなぎ目の部分に炎症を起こすことで胸やけの症状が現れます。
症状が長く続くときは、胃カメラ検査で食道や胃の粘膜を調べて適切な治療を行いましょう。逆流性食道炎は、長期間放置していると胃がん発症のリスクが高まります。早めに治療を開始することで、胃がんの予防にもつながります。

胃もたれ

  • 休んでも胃もたれが改善しない
  • 食欲がない
  • 暴飲暴食など胃もたれの原因に心当たりがない

上記のような胃もたれの症状がある時は、消化器内科を受診しましょう。
胃もたれは、主に食べ過ぎや飲みすぎなどによって消化活動に異常が起こって胃が重たく気持ち悪いと感じます。稀に消化器疾患が原因で胃もたれが起こっていることもあるので、症状が起こる原因を調べて適切な治療を行いましょう。

胃もたれを伴う消化器疾患
  • 食道裂肛ヘルニア
  • 逆流性食道炎
  • 食道アカラシア
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃炎
  • 胃がん
  • 機能性ディスペプシア

胃もたれは、まれに胃がんの症状として現れている場合もあります。暴飲暴食などが原因ではないときは胃カメラ検査で病気の有無を調べましょう。

吐き気

吐き気の症状は、様々です。特に以下の症状に当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 吐き気と嘔吐が繰り返し起こる
  • 吐き気が長時間続く
  • 発熱や下痢を伴う吐き気・嘔吐
  • 水分が取れないほど強い吐き気
  • 血液が混じった嘔吐のある吐き気
  • 強い腹痛や麻痺、ふらつきを伴う吐き気

乗り物酔いや二日酔い、食べ過ぎ、妊娠など一時的な吐き気は、安静にして体を休めることで症状が緩和されることがあります。
長時間にわたって原因不明の吐き気が続いているときは、病気が原因で症状が現れている可能性が高いです。
原因となっている病気を調べて適切な治療を行うことが大切です。

吐き気を伴う疾患
  • 胃がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 急性胃腸炎
  • 急性虫垂炎
  • 急性胆のう炎・胆石発作
  • 腸閉塞
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞・脳出血・脳炎・髄膜炎などの脳神経系疾患

腹痛

腹痛には様々な症状があります。
腹痛が短時間で収まったり、繰り返し起こらないときにはそのまま様子をみましょう。
腹痛が慢性的に続いていたり、下痢と便秘を繰り返すときには、一度診察にお越しください。
ただし、

  • 血便を伴う腹痛
  • 吐血を伴う腹痛
  • お腹を刺す痛みが続く
  • 魚介類を食べた後に腹痛が起こる
  • 歩いているとおなかに響くような痛みがある
  • 痛い部分を押して、離したときに痛みが強くなる

上記に当てはまる症状は、すぐに医療機関を受診してください。

腹痛を伴う疾患
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 過敏性腸症候群
  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胆石症
  • 尿路結石
  • 大腸憩室炎
  • 腸閉塞
  • 急性虫垂炎
  • 急性胆のう炎
  • 急性膵炎
  • 子宮外妊娠
  • S状結腸軸捻転

など

腹痛の原因は主に、便秘や下痢などの腸管の動きが原因で発生するものと、大腸がんや炎症性腸疾患などの病気が原因で発生するものに分けられます。腹痛は、胃がんや大腸がんをはじめとする様々な疾患が原因で起こっている可能性があります。短時間で収まらなかったり、腹痛以外の症状を伴う場合は、胃カメラ大腸カメラ検査、レントゲン検査、エコー検査などの検査で腹痛の原因を調べます。

げっぷとおなら

げっぷやおならは、生理現象なので症状自体は特に異常なことではありません。
ただし、以下のような症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

  • 胸やけや胃もたれを伴うげっぷが続く
  • 腹痛、下痢、便秘などを伴うおなら
  • 長期にわたって続くげっぷ、おなら
  • おならが全くでなくなった

げっぷやおならが増える、または全く出なくなるなどの症状は、何らかの病気が原因の可能性があります。胃カメラ検査大腸カメラ検査、レントゲン検査などを用いて、病気の有無を調べて適切な治療を行うことが大切です。

げっぷがでやすい疾患
おならがでやすい疾患
おならが出ない疾患
  • 腸閉塞
  • 大腸がん

消化器内科 よくある疾患

胃潰瘍

胃粘液の保護機能が十分でないと、胃液が胃粘膜の組織を消化して深い傷(潰瘍)ができます。胃潰瘍は、胃粘膜に深くえぐられた傷ができている状態です。
主な原因は、ピロリ菌感染です。ピロリ菌に感染していると、胃に慢性的な炎症が起こって潰瘍ができます。
その他に、痛み止めとして用いられる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の服用が原因で潰瘍が生じる場合もあります。

以下の症状が長く続くときは、消化器内科へご相談ください。

  • 胃やみぞおちの痛み
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 背中の痛み
  • 吐血
  • 下血
  • タール便(黒色便)

上記の症状に加えて、激しい痛みや頻脈、冷や汗、血圧低下、発熱などの症状がある場合は、すぐに処置が必要なので早めに受診しましょう。
ストレスや喫煙は、症状を悪化させやすくなるので注意が必要です。胃潰瘍は、進行すると大量出血したり粘膜に穴があいて腹膜炎を発症する恐れがあります。
胃潰瘍は、胃カメラ検査で確認することができます。検査時に、組織を採取してピロリ菌の感染を調べることも可能です。ピロリ菌に感染している場合は、すぐに除菌治療をおこなうことで潰瘍が改善されて再発を予防することができます。ピロリ菌に感染していると、胃粘膜が萎縮して胃がんのリスクが高まります。除菌治療を行うことで、潰瘍の再発予防だけでなく、胃がんの予防にもつながります。
薬の服用が原因で、潰瘍を悪化させている場合もあるので診察時にはお薬手帳をご持参ください。

アニサキス

新鮮な魚介類を食べた後に、以下の症状が現れたときはすぐに胃カメラ検査が受けられる医療機関を受診しましょう。

  • 激しいみぞおちの痛み
  • 強い腹痛
  • 吐き気や嘔吐
  • 腹部膨満感

アニサキスは、魚介類に寄生している寄生虫の一種です。全長2~3センチほどあり、半透明の糸くずのような形状をしています。肉眼でも確認することができます。
人間を宿主にすることはできず、体内に入っても1週間程度で死滅してしまいます。
アニサキスに寄生された魚介類を、火が十分に通っていない状態で食べるとアニサキスが生きたまま人間の体内に入ります。アニサキスは、胃の中に入ると胃粘膜に体を食い込ませて突き破ろうとして、強い痛みの症状が現れます。 特に、サバ・サケ・サンマ・イカなどの魚介類は、アニサキスに寄生されていることが多いので注意が必要です。
胃カメラ検査で、アニサキスがいるかを調べます。アニサキスを確認できたら、そのまま内視鏡で除去することで症状はすぐに治まります。
アニサキスは、70度以上の加熱処理、もしくは60度以上で1分間加熱処理をすることで死滅します。しっかりと火を通すことで、胃アニサキス症を予防することができます。また、冷凍する場合は-20度以下の場所に24時間以上おくことで死滅します。冷凍処理された魚介類は、アニサキスの心配はありません。新鮮な魚介類を食べるときは、注意しましょう。

虫垂炎

何らかの原因で虫垂に炎症が起こっている状態です。炎症の原因は、消化管の内容物が固まったふん石などが詰まって虫垂が閉塞したり、虫垂がねじれて血流が悪化することで発症すると考えられています。
最初はみぞおちのあたりに痛みが起こります。次第に、少しずつ右下の腹部に痛みが移動していきます。腹部の激痛以外に、吐き気や嘔吐、発熱などの症状を伴うことがあります。穿孔すると、お腹の中に金が広がって腹部全体に激しい痛みがあらわれます。腹部超音波エコーや血液検査で虫垂の炎症や腫れを調べることができます。
比較的症状が軽い早期の場合は、抗菌薬の投与と経過観察で炎症を鎮める保存的治療が用いられます。再発の恐れもあるので、症状が治まっても服用を途中で辞めずに医師の指示に従い服用してください。穿孔(虫垂に穴が開いている状態)は、手術が必要になります。小さなお子様の場合は、症状を正確に伝えることが難しいので、発見が遅れてしまうと症状を進行させてしまう恐れがあります。おなかを痛がっている時は、早めに医療機関を受診しましょう。

便秘

このようなお悩みや症状がある方は、ご相談ください。

  • 慢性的な便秘が続いている
  • 市販の便秘薬を服用しても効果が得られない
  • 排便後、すっきりしない・残便感がある
  • お腹が張る
  • ウサギのようなコロコロとした小さい便が出る
  • 便が硬くて強くいきまないと出ない
  • 強くいきんでも少ししか出ない
  • 慢性的な便秘が原因で切れ痔やいぼ痔ができた

便秘の主な原因は、食生活や運動不足、ダイエットなどがありますが、腸の蠕動運動の乱れなど腸の機能に問題があって便秘になっていることもあります。
さらに、便秘は日常的に起こりやすい症状なので、大したことがないと思われるかもしれませんが、大腸がんなど重篤な病気が原因で便秘の症状が起こっている場合もあるので注意が必要です。市販の便秘薬も多くありますが、消化器内科で便秘の原因を調べて、適切な治療を行うことが大切です。便秘が長く続いていたり、市販薬で改善が見られないときは、大腸カメラで大腸に病気が隠れていないか調べることが大切です。
大腸に特に問題がなくても、便秘が続くと排便時に強くいきむことでいぼ痔や切れ痔が起こりやすくなります。痔になると排便時に痛みが生じるので無意識に排便を我慢して便秘を悪化させてしまいます。痔を発症しているときは、便秘も併せて治療することで、痔の再発を防ぐことができます。消化器内科では、適切なおお薬の処方で便秘の治療をおこなうことができます。

下痢

腸の水分吸収力が低下したり分泌物の増加によって、水分量が多い便となって排出されるのが下痢です。
下痢は、食べ過ぎ、飲みすぎ、ストレスなどの他に病気が原因で起こっている可能性があります。

下痢を伴う疾患
  • 細菌やウイルスの感染
  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • アレルギー性胃腸炎
  • 乳糖不耐症

下痢の他に、発熱・吐き気・嘔吐・血便・粘血便などの症状が伴う場合は、感染症や炎症性腸疾患の可能性があります。
すぐに、医療機関を受診しましょう。大腸カメラ検査なら、大腸の粘膜を観察して病気の有無を調べることが可能です。
下痢が続くときは、水分補給ができなくて脱水が進行する恐れがあります。水分補給が十分にできない、尿の量が減った、尿の色が濃くなったなどの症状がある時もすぐに受診して下さい。特に乳幼児やご高齢の方は脱水の進行が速いので注意が必要です。

血便

血便の状態から考えられる病気
便の色 出血部位 考えられる病気
鮮血便
(真っ赤な血)
肛門 痔(いぼ痔、切れ痔)
直腸 直腸がん、直腸ポリープ、 潰瘍性大腸炎、直腸潰瘍など
暗赤色便
(出血後に時間が経過している)
大腸 大腸ポリープ、大腸がんなど
虚血性腸炎、感染性腸炎、炎症性腸疾患( 潰瘍性大腸炎・クローン病)など
大腸憩室出血
小腸 小腸潰瘍、メッケル憩室出血など
黒色便 胃ポリープ、胃潰瘍、胃がんなど
十二指腸 十二指腸潰瘍、十二指腸がん、胃ポリープなど
食道 逆流性食道炎、食道静脈瘤破裂、食道がんなど
その他 鼻出血、口腔内出血、喀血など

血便は、消化管から肛門のどこかで出血が起こっている状態です。血便は、見た目から出血している箇所をある程度特定することができます。鮮血便、暗赤色便などは大腸カメラ検査、黒色便は胃カメラ検査で粘膜の状態を調べて病気の確定診断を行います。
また、便潜血検査で陽性の結果が出たときは、便に血が混じっている状態なので出血の原因を調べるために、すぐに内視鏡による精密検査を受けましょう。

感染性腸炎

感染性腸炎は、ウイルス性と細菌性に分類されます。

主な症状は

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

です。

症状が悪化すると脱水が起こる可能性があります。

ウイルス性腸炎

主に冬に流行する感染性腸炎です。嘔吐、下痢、発熱などの症状と合わせて、咳や鼻水などの風邪に似た症状があらわれることがあります。脱水にならないようにこまめに水分補給を行うことが大切です。症状は、3~4日ほどで収まります。

細菌性腸炎

食中毒が主な原因です。ウイルス性と比較して症状は重く、重篤な場合は抗菌薬の処方を行います。軽症の時は、症状を緩和させるお薬を処方します。

虚血性腸炎

虚血性腸炎とは、大腸の血管が一時的に詰まることで、大腸粘膜に炎症や潰瘍ができる病気です。特に左側の下行結腸やS状結腸に発症しやすいといわれています。
血管の動脈硬化によって血流が悪い状態が起こって、さらに便秘による腸管内圧の上昇が加わることで血管が詰まると考えられています。
生活習慣病や肥満は、動脈硬化の発症リスクが高まります。さらに、ストレスや脂っこい食事、運動不足なども動脈硬化が起こりやすいので注意が必要です。

虚血性腸炎の主な症状
  • 腹痛
  • 下痢
  • 血便

特に、突然の腹痛から排便後に鮮血便が出るのが典型的な症状です。
虚血性腸炎は、まれに腸閉塞を引き起こす恐れがあります。腸閉塞を放置していると、腸管壊死などの発症リスクがあるので、疑わしい症状は早めに医療機関を受診しましょう。
腹痛や下痢、血便の症状は、虚血性腸炎の他に炎症性腸疾患や大腸がん、感染症などでも起こります。大腸カメラ検査で、大腸粘膜の状態を調べることで病気の確定診断ができます。
虚血性腸炎は、消化の良い食事と安静に過ごすことで数日のうちに症状が改善されます。症状に合わせて抗生物質を数日服用する場合もあります。治療と併せて生活習慣の改善や便秘の解消で再発予防を心がけましょう。