※今シーズン(2022-23年)は実施いたしません。
フルミストとは?
フルミストは、直接鼻の中へ噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。従来のインフルエンザワクチンと違って痛みがありません。
フルミストは生ワクチンです。接種することによって、鼻咽頭粘膜からのウイルス侵入を防ぎ、体の中に入ってきたウイルスを攻撃する、両方の免疫が得られると考えられています。
2003年にアメリカで認可され、2011年にヨーロッパでも認可されました。欧米では広く接種されていますが、日本ではまだ未認可のワクチンです。日本国内でも小児科の医療機関を中心に取り扱い医療機関が多くなってきています。フルミストも注射型インフルエンザワクチンと同様に4価ワクチンです。
フルミストと国産不活化ワクチンとの比較
優れている点
- 鼻腔内に噴霧するため、痛みがほとんどない。
- インフルエンザの感染経路である鼻咽頭で免疫が作られるため、高い発症予防効果が得られる。
- 予防接種のインフルエンザ株と異なる株が流行した際にも、不活化ワクチンと異なり、ワクチンの効果が期待できる。
- ワクチンの効果は1年くらい持続する。
- 予防効果は小児で特に高い。
注意すべき点
- 接種後に感冒症状が、30~40%の方に出ることがあります。
- 症状の程度によって、医師が必要と判断した場合には、抗インフルエンザ薬を処方することがあります。
- 安全性の高いワクチンですが、日本国内では厚生労働省の承認が下りていないワクチンになります。そのため、副反応が生じた場合には医薬品副作用被害者救済制度が利用できません。他の輸入ワクチンと同様に基本的には自己責任での接種となります。
接種が可能な方
- 2歳以上49歳以下の健康な方
-
8歳以下で、今までにインフルエンザにかかったことがなく、過去にインフルエンザワクチンを
1回も受けたことがない方は2回接種が必要ですが、その他の方は1回接種となります。
- 国産不活化ワクチンとフルミストを1シーズンに両方接種することも可能です(受験生などにおすすめです)。
接種できない方
- 2歳未満の方、50歳以上の方(有効性が実証されていません)
- 5歳未満で今までに喘鳴を指摘されたことのある方、1年以内に喘息発作のあった方
- 心疾患、肺疾患、喘息、肝疾患、糖尿病、神経性疾患など慢性疾患をお持ちの方
- 免疫不全者と接触を持つ方
- アスピリン内服中の方
- 妊婦・妊娠の可能性のある方
- 重度の卵アレルギーをお持ちの方
- 他、医師が接種不適当と判断した方
金額
1回 | 8,000円(税込み) |
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